2021年度 観察会報告 2021年度は昨年度に続きコロナウイルスの影響で、北海道ボランティア・レンジャー協議会の主催の自然観察会は多くが中止になりました。 その中で、実施された観察会を記録に留めました。
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観察会 (コース) |
円山登山観察会 (登り八十八ヵ所コース、下山動物園コース) |
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開催日時 |
令和4年1月9日(日): 10:00~12:30 |
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天候 |
下見時 (1月8日(土))晴れ時々小雪 観察会実施時 1月9日(日)晴れ、山頂気温 +3℃ |
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参加者数 |
一般参加者:1名 グループ編成なし |
ボランティア・レンジャー:6名(下見5名) |
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観察記録 |
草本 |
〔開花〕 〔蕾〕 〔果実〕 |
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木本 |
「冬芽など] アサダ、アサダ(実)、イワガラミ、オオバボダイジュ、オニグルミ、カツラ、コブシ、シウリザクラ、ツルアジサイ、ホオノキ、ノリウツギ、ミズナラ等々 |
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シダ |
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鳥 |
ヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ等のカラ類 * 鳴き声も含みます。 |
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動物・昆虫 など |
動物:エゾリス、キタキツネ、クマゲラの食痕、アカネズミなどの足跡、虫こぶ:ミズナラメコガタニセハナフシ |
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感想など |
1. 下見時、観察会当日ともに天候に恵まれ無事終了することが出来ました。コロナ渦の中での観察会であり、一般参加者が1名のみの寂しい観察会でした。冬芽の資料などを準備したが、今回は雪道の登山でもあり個別資料を配布せずに、冬芽や動物の足跡等の説明を最小限にした。 2. 大都会札幌に緑豊かな円山が残された山の歴史や自然が保護されてきた経緯等解説しながら安全に登下山することにした。 3.今回の円山登山観察会は、北海道でも新型コロナが発生し、国や道等では感染対策を万全な行動の要請をしている中でありましたので,北海道ボランティ・レンジャー協議会の作成した「観察会等のコロナウイルス感染防止マニュアル」に基づき実施しました。(新谷) |
円山から札幌市街地を展望 | ツルアジサイの果実 | サワシバの雌花 |
観察会 (コース) |
森の中で春をさがそう (エゾユズリハ コース) |
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開催日時 |
令和4年3月27日(日): 9:50~11:00 |
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天候 |
晴れ |
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参加者数 |
一般参加者:30名 |
ボランティア・レンジャー:10名(下見14名) |
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観察記録 |
※春を感じたこと
・ヤナギの仲間は花穂がネコ状態 ・エゾニワトコは芽が膨らんでいた ・エゾイタヤの折れた枝から樹液がしたたり落ちていた。冬芽の動きは分からなかったが、エゾイタヤは完全に目覚めているな ・シラカンバの雄の花穂は例年より成長が遅れていた ・根開けがイッパイ ・ザラメ雪を手で触れて感じたこと等
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鳥 |
キジバト・シジュウカラ・ゴジュウカラ・キバシリ * 鳴き声も含みます。 |
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感想など
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・雪が沢山残っていた。それが踏み台の役割をした。冬芽の観察がしやすかった。 ・雪に埋もれていた落枝、葉、花がらなどが、雪解けにより姿を現した。そのことが観察会の内容を豊かにした。 <例えば> 1 ヤドリギ~果実の粘りを手で確かめられた。二叉交枝を手で触れて確かめられたり成長してきた年数も確かめられた。 2 アサダ、カツラなどの落枝。 3 雪によって枝がしなっているところでは、手で引き寄せて見られた。 ・鹿が木の皮をはいで食べた痕跡には参加者みんなが驚いた。鹿の食害を実感した。 ・植林したシラカンバの中にポツリポツリとトドマツの幼木あり。自然状態の中で実生したものであろう。と言うことは、植生の遷移が進行している現象とも考えられるな。そんな会話があった。 |
開催前のガイドの事前協議 | 鹿の食痕 | 雪の中の観察会でした |