2020年度 自然観察の報告

    2020年度はコロナウイルスの影響で、北海道ボランティア・レンジャー協議会の主催の自然観察会は全て中止になりました。
  そのため、会員の観察力の維持・向上及び自然の様子を記録に残すために、定期的に自然観察を実施し記録に留めました。
 回数 期日  内容 
7月1日 三角山登山観察会 
2  7月10日  西岡水源地観察会 
10月23日  晩秋の森の下見会 
4   1月9日 円山観察会 

 三角山登山観察の記録

観察会

(コース)

三角山の登山観察会の下見研修

(山の手登山口→二人静の道→三角山→大倉山→哲学の道→山の手登山口)

開催日時

2020年7月1日(水)10:00~14:30

天候

曇り一時雨、  気温23℃

参加者数

 ボランティア・レンジャー17名

観察記録

草本

〔開花〕アキカラマツ、アマニュウ、エゾアジサイ、エゾイラクサ、エゾタツナミソウ、カラフトダイコンソウ、オニタビラコ、ギンリョウソウ、クサノオウ、クマイザサ、コウゾリナ、ダイコンソウ、ハナニガナ、ヒメジョオン、ハルジオン、ミツバなど

〔蕾〕 ウマノミツバ、エゾスズラン、オオウバウリ、キツリフネ、キンミズヒキ、クルマユリ、サラシナショウマ、ハエドクソウ、ヨツバヒヨドリ、ヨブスマソウなど

〔果実〕 アオチドリ、エンレイソウ、オオアマドコロ、オオハナウド、オククルマムグラ、クルマバツクバネソウ、クルマバソウ、コメガヤ、コンロンソウ、シラネアオイ、ジンヨウイチヤクソウ、スミレサイシン、タガネソウ、チゴユリ、ツクバネソウ、ヒゴクサ、ヒトリシズカ、フタリシズカ、ホウチャクソウ、マイズルソウ、マムシグサ、ミヤマナルコユリ、ヤマシャクヤク、レンプクソウ、ルイヨウショウマ、ルイヨウボタン、ワニグチソウなど

〔葉その他〕アカソ、アキノキリンソウ、ケチヂミザサ、ツリフネソウ、ツルニンジン、ホソバノヨツバムグラ、ミゾソバ、ミヤマトウバナ、ミヤマヤブタバコ、ヤブハギ、ヨブスマソウなど

木本

〔開花〕ウリノキ、エゾアジサイ、サルナシ、マタタビなど  

〔蕾〕 アクシバ、イワガラミ、エゾヤマハギ、オオバスノキ、シナノキ、ツルウメモドキ、ノリウツギなど

〔果実〕アサダ、イタヤカエデ、エゾニワトコ、エビガライチゴ、オオカメノキ、オニグルミ、カツラ、コマユミ、サワシバ、ツノハシバミ、ツリバナ、ドロノキ、ナニワズ、ナワシロイチゴ、ニガキ、ノイバラ、ハイイヌガヤ、ハウチワカエデ、ハクウンボク、フッキソウ、ミズキ、ミツバウツギ、ミヤマガマズミ、ヤチダモ、ヤマグワ、ヤマナラシなど

〔葉その他〕アオダモ、クズ、クサギなど

シダ

 オシダ、コタニワタリ、クジャクシダ、ジュウモンジシダ、トラノオシダ、ナツノハナワラビ、ミヤマシケシダ、ミヤマベニシダなど

アカゲラ、キビタキ、コゲラ、ゴジュウカラ、センダイムシクイ、ハシブトガラ、ヤブサメ(鳴き声も含みます)

その他

エゾマイマイ、オカモノアラガイ、サッポロマイマイ、ヒメマイマイ、ツマキシロナミシャク(蝶)など

感想など

開始時点では天候は良好で、午後からは雨になりましたが、森の中で体の濡れは気になりませんでした。しかし足場が粘土・岩の場所ではやや滑ることころがありましたが、日ごろの鍛錬の賜物で全員無事に下山することができました。コロナ禍の期間中に、観察会も自粛しており久しぶりの自然観察で、花々・果実などを堪能しました。特に、三角山のエゾタツナミソウのボリュウームには圧倒されました。                      

担当 福士、三井(記録)

     
三角山頂上での全員写真  エゾタツナミソウ (蝦夷立浪草) ウリノキの開花 
     
ギンリョウソウ (銀竜草) ツノハシバミ(角榛)) アオチドリ(青千鳥) 
     
ノイバラ(野薔薇)  ハナニガナ(花苦菜)  イワガラミ 
     
ナツノハナワラビ  ナニワズ(難波津)  サルナシ(猿梨) 
     
ヤマシャクヤク(山芍薬)の果実  ミツバウツギ(三葉空木)の果実  トラノオシダ 
     
エゾマイマイ  ヒメマイマイ  ツマキシロナミシャク 




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開催コース

西岡水源地自然下見会

開催日時

令和2年7月10日(金);10:00~12:30

天候

快晴 29℃

参加者数

参加者16名

草本

 

〔開花〕ウメガサソウ、ウツボグサ、ウマノミツバ、エゾアカバナ、エゾイラクサ、オオウバユリ、オオダイコンソウ、オトギリソウ、オニシモツケ、オニノヤガラ、キツネノボタン、キヨスミウツボ、キンミズヒキ、ギンリョウソウ、クモキリソウ、コウゾリナ、シャクジョウソウ、チシマアザミ、ナンバンハコベ、ノダイオウ、ハエドクソウ、ヒメジョオン、ホソバノヨツバムグラ、ミゾホオズキ、ヤマホロシ

〔蕾〕イガホウズキ、イチヤクソウ、ウチワドコロ(雄花)、エゾスズラン、オオヤマサギソウ、カノツメソウ、キツリフネ、クサフジ、クサレダマ、サラシナショウマ、トチバニンジン、ヒトツバイチヤクソウ、ヤブハギ、ヤマニガナ、ヨツバヒヨドリ、ヨブスマソウ

〔開葉〕アカバナ、アキカラマツ、アキノキリンソウ、オオバセンキュウ、オオミゾソバ、ツリフネソウ、ツルニンジン、トモエソウ、ノッポロガンクビソウ、ノブキ、ハンゴンソウ、ミツバベンケイソウ、ミゾソバ、ミヤマニガウリ、ヤブジラミ、ヤマハギ

〔果実〕オオバナノエンレイソウ、オオアマドコロ、オオハナウド、オククルマムグラ、クマイザサ、クルマバツクバネソウ、コイチヤクソウ、コウライテンナンショウ、ジンヨウイチヤクソウ、ツクバネソウ、ヒメマイズルソウ、フタリシズカ、ホウチャクソウ、マイズルソウ、ミズバショウ、ミヤマナルコユリ、ヤマシャクヤク、ルイヨウショウマ、ワニグチソウ

木本

〔開花〕アクシバ、イワガラミ

〔蕾〕オオバボダイジュ、シナノキ、ノリウツギ

〔果実〕エゾノコリンゴ、ズミ、ツリバナ、ツルウメモドキ、ツルアジサイ、ハイイヌガヤ、マユミ、ミヤマガマズミ、ヤマグワ、ヤマブドウ

シダ

イヌガンソク、エゾメシダ、オシダ、クサソテツ、コウヤワラビ、ゼンマイ、タニヘゴ、トクサ、ナガホノナツノハナワラビ、ナツノハナワラビ、ヒメシダ、ホソバシケシダ、ヤマドリゼンマイ、ヤマイヌワラビ、ワラビ

アオジ、ウグイス、カイツブリ、キビタキ、ハリオアマツバメ、マガモ、ヤブサメ  

昆虫など

エゾマイマイ、オカモノアラガイ、サッポロマイマイ、ハルニレハフクロフシ、ミドリシジミ、オノエヤナギハウラケタマフシ

感想など

 快晴の暑い夏日となりました。老朽化していた木道が新しくなり、観察できる植物も昨年とは変わりました。後半では夏の見所のハリオアマツバメの水飲み飛行も見ることが出来て良かったです。

担当:加藤  宮津(報告)   

 
オカトラノオ(岡虎尾)  ドクダミ(毒矯)  オニノヤガラ(鬼矢柄) 
 
アクシバ(灰汁柴)  ツクバネソウ(衝羽根草)  ナンバンハコベ(南蛮繁縷) 
     
ダイコンソウ(大根草)  クモキリソウ(雲切草)  ノッポロガンクビソウ(野幌雁首草) 
     
キヨスミウツボ(清登靭)  ヤマホロシ エゾアカバナ(蝦夷赤花) 
     
ギンリョウソウ(銀竜草)  イガホウズキ  オオミゾソバ 
 
フタリシズカの自閉花  ミヤマニガウリ(深山苦瓜)  ウツボグサ(靭草) 
   
ウチワドコロ  ヒトツバイチヤクソウ  ミツバ(三葉) 
   
タニヘゴ  ヒメシダ  ヤマドリゼンマイ 




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晩秋の森の下見会(大雨のためコース変更)

(エゾユズリハ~大沢~桂コース 約4.3km)

開催日時

令和2年10月23日(金) 下見会 10時~12時

天 候

大雨、気温12℃

参加者数

ボラレン会員:7名

    
草本

〔開花〕イヌタデ、エゾゴマナ、エゾノコンギク、エゾトリカブト、コウゾリナ、ヒメジョオン、メマツヨイグサ、ユウゼンギク 

〔結実〕アマチャヅル、ウマノミツバ、オオアワダチソウ、オオウバユリ、オオバセンキュウ、オオハナウド、オニシモツケ、キツリフネ、キンミズヒキ、ケチヂミザサ、ゲンノショウコ、コナスビ、サラシナショウマ、セイタカアワダチソウ、タチギボウシツチアケビ、ヌスビトハギ、ノブキ、ハナタデ、ホウチャクソウ、マムシグサ、ミゾソバ、ミミコウモリ、ミズタマソウ、ミヤマトウバナ、ムカゴイラクサ、ヤマシャクヤク、ユキザサ、ヨブスマソウ、ヨモギ   

         木本

〔冬芽〕オオカメノキ、キタコブシ、ホオノキ

〔果実〕エゾユズリバ、キタコブシ、クリ、コマユミ、サルナシ、サワシバ、ツリバナ、ツルウメモドキ、ツルシキミ、ナナカマド、ハリギリ、ミヤマガマズミ

〔紅葉〕オオモミジ、ツタウルシ、ナナカマド、ヌルデ、ハウチワカエデ、ヤマブドウ、ヤマモミジ

〔黄葉〕イタヤカエデ、カツラ、キタコブシ、コシアブラ、ツルアジサイ、ハクウンボク、ハルニレ、ヤマグワ

〔茶葉〕ホオノキ、ミズナラ

 シダ

フユノハナワラビ、オシャグジデンダ、コタニワタリ

昆虫など

〔地衣類〕ウメノキゴケ

感想など

・当初「志文別コース、約8.5km」、通常歩いていない長丁場コースなので、事前に下見を行い準備万端でしたが、当日は大雨、参加者で話合い急遽、コースを変更しました。メモしたノートの記録も見られないほどの大雨、翌日も同じコースを歩き、どうやら報告が出来ました。雨ゆえに美しいものを観察できました(ウメノキゴケなど)。

・当日のボラレン会員7名の参加、大雨の中大変ご苦労様でした。森の中の樹木と草花も着実に冬に向け準備中です。ボラレンの皆様と森の中でお会いする機会も少なくなりますが、再会を楽しみにしています。それでは「また、来年!」まで。

(担当 早坂 成瀬  文責:成瀬)




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観察会

(コース)

円山観察会 下見

開催日時

令和 3年 1月 9日(土);10:00~12:15

天候

晴れ、  -6.3℃

参加者数

一般参加者; 名  グループ編成;  班   

ボランティア・レンジャー; (下見 7名)

観察記録

草本

 

〔開花〕 なし

〔蕾〕  なし

〔果実〕 特質すべき観察例なし

木本

〔開花〕 なし

〔蕾〕  なし

〔果実〕 アサダ アズキナシ オオバボダイジュ シナノキ カツラ シラカンバ ツルアジサイ ハウチワカエデ 

〔冬芽〕 ハシドイ

シダ

確認できず

クマゲラ コゲラ ヒガラ ハシブトガラ ハシブトガラス ヒヨドリ ウソ ゴジュウカラ シジュウカラ 

 * 鳴き声も含みます。

昆虫

なし

動物

エゾシカ  キタキツネ エゾタヌキ アカネズミの仲間 (すべて足跡、摺り跡)

感想など

今回は天候が心配される中、担当者 渡辺、藤田の他5名が集まり下見会のみの開催となりました。コロナ禍でもあり、担当者以外の氏名、集合写真は割愛します。

<渡辺>    マスクをしながらの登山は息苦しさとメガネの曇りに悩まされますので細心の注意が必要と感じました。途中、北欧原産のマダラコウラナメクジについてお話させていただきましたが、写真を持っていかず反省しています。

<藤田> 木本の果実についてはいずれも雪上で目についたもので、カツラが多かったように思います。果実においてはシナノキとオオバボダイジュの区別点を聴きましたが難しそうです。それにモイワボダイジュが加わると……。中腹では渡辺氏の解説で実際にマダラコウラナメクジが出没する木と好物(?)のキノコを見ることができました。また動物では姿は見ていませんがお腹の摺り跡からエゾタヌキとしました。最後に金網越しながら動物園の中にクマゲラが登場して終了となりました。 7名が一列で動きましたがマスク着用下では先頭の声は後ろまで届かないようです。

円山頂上より野幌記念塔を望む

 いつまで見られるのでしょうか。
惜しい気がしますが、やむを得ないのでしょう

 

円山動物園内のクマゲラ 

 最後の最後にありがとう。また会いましょう。

 
   

 

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北海道ボランティア・レンジャー協議会